平沢進ってどういう人?
とても頭の良い人です。時代を先取りしていたり他の人がやらないようなことをやっていたりとても行動力のある人です。大手レーベルから抜けてこれだけ成功しているミュージシャンってほぼいないですよね。本人曰く抜けてからの方が収入は高くなったとか・・・。恐ろしい人です。
平沢はインターネットがそこまで普及していなかった1999年に自分のサイトを立ち上げて音源をMP3で配布していました。今でこそダウンロード版が当たり前ですけど、1999年時点でやっている人はそういないと思います。一般層にMP3音源が広まったのは2000年代中頃ぐらいだったので数年時代を先取りしていますね。
平沢は2001年に太陽光発電システムを用いてSOLAR RAYというアレンジアルバムを出しています。そして自然(太陽光や手回し充電)からの蓄電を利用したSOLAR LIVEも行っています。2001年時点でこういった活動を行っている人はほぼいないです。最近だと太陽光を利用したロックフェスとかはあるみたいですけど。
他にも色々と面白いことを行っている人です。気になった方は色々調べてみてください。知れば知るほど面白くなってきます。
とてもざっくりと2000年以降の平沢のアルバムを紹介していきます。賢者のプロペラ以降のアルバムは平沢の個人事務所のケイオスユニオンから発売されています。(それ以前のアルバムはポリドールや日本コロンビアから出ています。)
平沢のCDはAmazonや公式サイトで購入することが出来ます。基本的にAmazonでどの時代のアルバムも買うことが出来ますのでチャチャっと揃えたい方におススメです。(一部例外を除いて)
ちなみに平沢の公式サイトで賢者のプロペラ以前の平沢ソロの作品は全てまとまったBOXセットで買えるのでどうせ全部買うわって人はそこから買った方がお得です。HALDYN DOME という名前で価格は3万円ぐらいです。気になった方は調べてみてください。
平沢進のアルバム紹介その2
賢者のプロペラ
賢者のプロペラは錬金術をコンセプトにしたアルバムです。BANGKOK録音3部作で積み上げてきたものをまとめたようなサウンドになっています。そこまでタイなどの東南アジア色の強いものではないんだけど異国の匂いのするような不思議な音楽です。
どこの国の音源なのか分からない音源がたっぷり使われていてそれがとても耳に残ります。このアルバムで好きな曲はルベド(赤化),円積法,ロタティオン(LOTUS-2) ですね。もちろんどの曲も素晴らしいです。このアルバムでおすすめの曲は達人の山ですね。ギターソロが本当にカッコいいです。心を揺さぶる泣きのギターですね。平沢ギターを弾くの嫌いって言っている癖にカッコいいフレーズ弾くんだよなー。ずるい。
BLUE LIMBO,白虎野,点呼する惑星
BLUE LIMBO,白虎野,点呼する惑星のディストピア3部作はとてもメッセージ色の強いアルバムとなっています。ディストピア3部作と呼ばれているようにとてもディストピアな世界観になっています。この時代に作られた核P-MODELのビストロンというアルバムも同様にディストピアな香りが漂っています。
平沢は人々が当たり前だと思っていることが実は当たり前ではない。それはこの世界をコントロールしている人たちが作り上げてきた価値観であって、それを鵜呑みにすべきではない。自分の頭を使って考えろ。みたいなことを言いたいんだと思います。(あくまで私の勝手な想像です。)
この時期だと白虎野のアルバムがとてもおすすめです。他の2つも素晴らしいですけど白虎野は音がとても多彩で酔えるので最高です。
他で聴いたことの無い平沢独自の世界観が本当に素晴らしいです。どの曲も大当たりですが(時間の西方 、生まれなかった都市は無限に聴ける)、白虎野でおすすめの一曲はパレードです。この曲は今敏監督の映画パプリカの挿入曲です。平沢進の曲の中では認知度の高い曲だと思います。
とてもわけわからない歌詞扱いされている一曲ですが、平沢進を知っている人からすればわりと普通の歌詞というかいつも通りの主張な気がするのでここまで騒がれている意味が正直意味がわからないです。現代の不安感漂う状況を歌った一曲だと私は思っています。狂気のパレード、恐怖のパレード。正にその通りですね。
現象の花の秘密
現象の花の秘密は今までのアルバムとはまったく違い、電子音やアジア色の強い音は入っていません。ストリングスの音源を前面に出したアルバムです。その為他のアルバムと比べるとおとなしい音になっています。まったりするときにちょうどいいアルバムです。
このアルバムでおすすめの一曲は表題曲の現象の花の秘密ですね。ライブでこの曲を歌いながらスプレーをばら撒く平沢はとても素敵です。
ホログラムを登る男
ホログラムを登る男は今までの平沢の総括のようなアルバムになっています。ストリングス有り、電子音有り、謎のフレーズ有り、ギター多めの音作りになっています。最初に買う一枚としてはとてもおすすめだと思います。このアルバムだとアディオスが好きですね。
ホログラムを登る男でおすすめの一曲は火事場のサリーです。脳がバグります。
なぜ音を左右に振った・・・!!なぜ音を左右に振った・・・!!是非イヤホンで聴いてみてください。
まとめ
とまぁこんな感じですね。平沢進ソロだけでアルバムが13枚。多いですね。他にも核P-MODELのアルバムが3枚。P-MODELのアルバムが12枚あります。とても多いです。しかしこれ以外にもアレンジアルバムやサントラや別企画のアルバム等もあります。どのアルバムもみんな違ってみんな良いです。
ちょっと平沢進に興味が出てきたなと思った方は救済の技法、ホログラムを登る男を購入することをおすすめします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。まだまだ語り足りないのでそのうちまた続きを書きます。